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パトリオット【特命諜報員ジョン・タヴナー】

パトリオット

どうも、のうみです。

スパイアクションといえばド派手なアクションそして最新機器を巧みに扱う主人公を描いたスタイリッシュな作品が多い。

ですが、今回紹介する「パトリオット」はかなり異色の作品。(2020年2月現在AmazonPrimeにて配信中。)

情報機関のトップに父を持つジョン・タヴナーは哀愁漂う孤独なフォークシンガー。

裏の顔は非公式諜報員。

しかし、彼は任務中にターゲットではない一般人を誤って殺してしまい、さらに拘束され精神を追い詰める拷問を受けたことによって大きなトラウマを抱える。

後ろ盾のない非公式諜報員の悲哀

ジョンはイランの核武装を阻止するために選挙工作資金を仲介人に渡すため諜報員として配管会社マクミランのジョン・レイクマンとして面接を受ける。

スパイが面接ってどゆこと?と思うかもしれませんが、政府の後ろ盾がない非公式諜報員は一般人に溶け込む必要がありコネで入社など出来ない。

はっきり言って最初からトラブルの連続w

教えられた会社の住所が間違っていたり、薬物検査で引っかかるので正体を明かして尿を借りたり、高度な知識を要する難解な質問に応えれず面接印象が最悪だったり。

さらに自分が採用されるために同じタイミングで面接を受けた人を事故に合わせ、かなり行き当たりばったりですがジョンはなんとかマクミランに採用。

決してジョンに落ち度がある訳ではなくて計画そのものに無理がある。

そもそも不安定な精神状態で諜報活動させることにも無理がある。

どうにか問題を解決しようとするのですが、問題が雪だるま式に大きくなっていくw

愛する妻がいて、音楽を心から愛しする、心優しい青年こそがジョンの本来の姿。

しかし、多くの不安や葛藤を常に任務中に抱えることにジョンは耐えきれるのだろうか?

これぞ真のリアルスパイなんじゃないかと思うくらいドタバタ劇。

だから、ジャンルは何かと問われたらコメディなんでしょうねw

ジョンと個性豊かな仲間達

孤軍奮闘するジョンを支える仲間達もキャラが濃い。

実兄の下院議員のエドワードや妻のアリスそして面接の薬物検査の時に尿を貸してくれた同僚のデニス

彼らも多くの問題を抱えている。

その場凌ぎの解決を繰り返したことで、いろんなことが破綻していく。

上司のレスリーには煙たがられ、同僚を任務に巻き込んだり、散々な有様のジョンの苦悩は尽きることはない。

個人的にはレスリーが好き。

ジョンの敵役として彼の人生も物語に深く関わってるので二人の関係性が見ていて面白い。

一般人に紛れ込み任務を遂行する中で問題が大きくなり、視聴者もそもそも目的は核武装回避するためだということを忘れてしまうぐらいw

当初の任務はイランへの核武装を防ぐために、その選挙工作資金をルクセンブルクからイランに資金を渡すだけ。

しかしイランへの選挙工作資金を持ち逃げされてしまい、物語はその資金を取り戻すことに目的が気付けばなってる。

言っておきますがジョンはメチャメチャ優秀なエージェント。

ただ計画が無茶過ぎて問題を解決させるために、さらに問題が増えていくのは最初は笑える。

でもストーリーが進むにつれてジョンの背中に哀愁を感じる。

ジョンの境遇を知った一般人である仲間に支えられる姿には泣ける。

ストーリーも練られていてジョンから目が離せない。

ワクワクしながら新シーズンを待っていたのですが、シーズン2をもって打ち切りとなりました。

結局ド派手なスパイアクション作品じゃないと受けないってことですかぁ?

残念ながら打ち切りとなりましたがスパイドラマの最高峰といっても名作だと思う。それじゃ~また。

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