どうも、のうみです。
紹介するのはシュールな笑いから抱腹絶倒の笑いまでセンスの塊、あらゐけいいち先生の『日常』です。
時定高校1年のゆっこ、みお、まいの三人を中心に東雲研究所のはかせ、なの、大阪そしてクラスメイトや先生など数多くの個性豊かな登場人物達が奇想天外な行動&言動による非日常の日常をおくる作品。
バカでお調子者でムードメーカーのゆっこ、BL大好きっ子の漫画家志望の腐女子のみお、沈着冷静のマイペースなまいによるボケとツッコミを畳みかけるまるで漫才のような掛け合いは癖がなります。
イラストのみおが不気味な着ぐるみ(姉)に追っかけられるシーンにもあるように細かい部分に笑いの要素が散りばめられているので気になって見返してしまう部分が多く何度も観てしまう要素が多めです。
たまに恐ろしいほどにシュールすぎる回もありますがそれもこの作品の良さの一つだと思います。
『癒し(萌)の要素』と『笑いの中毒性』が融合した作品
『癒し(萌)の要素』と『笑いの中毒性』が融合した作品
この作品は現実の日常に疲れた人にオススメです。

原作はもちろんですがアニメは再現度が高く非常に中毒性の強い作品です。
音楽も世界観にマッチしていてOPの『ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ』『ヒャダインのじょーじょーゆーじょー』でテンションが上げて、ED『Zzz』の心が癒される音楽でエンディングを迎える。
挿入歌もチョイスも逸脱だった…みおちゃんの魚雷跳びが誕生する瞬間シーンにまさかの中島みゆきさんのヘッドライト・テールライトしかも、そのシーンから入るナレーションの流れ…完全にNHKのプロジェクトXのパロってるのは爆笑しました。
間違いなく作者のあらゐけいいちさんも監修していると思いますが原作をリスペクトし作品をさらなる高みへと昇華する京アニのチャレンジ精神に感服しました。
京アニよる『日常』へのリスペクト
京アニよる『日常』へのリスペクト
原作を見事に再現していて作品への計り知れない大きな愛を感じるぐらいの素晴らしいクオリティ。
ロボ少女の『なの』の入学のタイミングこそ原作と異なる部分もありますが恐らくストーリーをより面白くする為のあらゐけいいちさんによる修正なのかぁな?と思います…たぶんですが。
特に表現方法はアニメでしかできない方法を随所に挑戦していて、原作をベースにそれを超えるものに昇華している部分もあり改めて京アニの表現技術の凄さを感じました。
ノートを奪われたみおちゃんがゆっこを追いかけるシーンとかキャンプでカレーをこぼしたゆっこへの憎悪が体から溢れるでるシーンとか上げたらキリがないくらいです。
アニメ版は放映当時に流行していた時事ネタキーワードを随所に取り入れていたのも面白かったなぁ…『こんにちわぁ(AC風)』『どうかしてるぜ!(ブラックマヨネーズ)』とか『校長VS鹿(ストリートファイターⅣ)』などこちらも上げればキリがありません。
それとアニメの公開のタイミングが2011年で東日本大震災が起こった年で日本中が暗いムードになっていたのを憶えています。
しかし、この作品によって一時でも笑顔になれた人も多いのではないでしょうか。
