どうも、のうみです。
投資家の皆さんは先週の日銀の金融政策転換をどう思われましたか?
ETF(日経平均型上場投資信託)の買い入れをTOPIX(東証株価指数)連動型のみに変更したのは、恐らくは来年の東証市場再編へ見据えた布石でしょうね。
東証一部の代表する225銘柄のみ連動するETFよりも東証一部銘柄の時価総額に合わせた幅広い銘柄に連動するTOPIXの方が相場全体から考えれば良いことです。
多くの投資家が感じていていたとは思いますが、日経平均が一部の企業によって歪んだ指標になったいた現状が、これを機会に改善できるかも知れない。
その一部の銘柄にはネガティブサプライズですが、日銀も継続的に市場を支える為に考え抜いての決断だったのでしょうね。
国内だけなら、まだ良いのですが海外投資家や機関投資家が日経平均に対する不信感を抱かれるのは、あまり好ましい状況ではなかったので、仮に痛みを伴っても新たな相場へと繋がるなら受け入れしかありません。
その痛みがどの程度になるのかは今の段階では分かりませんが、TOPIXが主流となる新たな相場が始まることになります。
【2021.3.23追記】
TOPIX連動型のみに買い入れ変更は4月からとアナオンスがありましたね。
しかし、それは黒田さんの口から言うべき情報だと思いませんか?
会見の中で一言もそこに触れていないことに気付かない私にも落ち度はありましたが、政策転換という重要イベントで後出しで日銀が公表するのは問題があるような気がします。
結果論ですが、あの時にその説明をしているのと、していないでは状況は違ったはずです。
まぁ、単純に混乱が先延ばしになっただけかもしれないけどねw
当サイト『シグナログ』は投資専門サイトのように投資家の購入欲求を煽り誘導することが投稿の目的ではないので、ご理解お願いします。

フューチャーとデジタル庁
フューチャーとデジタル庁
のうみ銘柄のテーマはDXです。
ベイカレントとシグマクシスはDXコンサルを主とする企業。
SMFGの本体は金融企業ですが、外見がそう見えるだけで抱えている子会社にはDX技術を保有するエキスパート集団を幾つも抱えています。
以前にも紹介したSMBCクラウドサインもその一つです。
民間企業だけでなく、政府肝入りのデジタル庁開設に向けて着々と水面下で進んでいます。
デジタル庁の業務対象は簡単に説明すると以下の三つ。
『全国規模のクラウド展開』
『マイナンバー関連のシステム整備』
『官民連携に向けたデジタル基盤の整備』
労働人口が減少するこの国の現状から考えれば、公務員もその例外ではありません。
DX化による仕事の効率化と最適化【単純労働から解放と知的労働への集中】は官民が手を組んで進める為の中枢機関として設置されるのがデジタル庁なのです。
このデジタル庁創設の発端は金丸泰文という方の提言によって具現化された組織です。

まぁ、デジタル庁創設に至る経緯は諸説あるので、私の戯言として受け取ってくれるとありがたい。
そんな政府のブレーンの一人でもあった金丸氏が社長を務めるのが今回紹介するフューチャー【4722】です。
オンライン教育なども取り組んでいますが、近年ではシステムコンサルからDXコンサルへと事業転換が進んでいます。
タイミングから考えてデジタル庁の案件はフューチャーが抑えているのではないかと思惑を張り巡らせているのは私だけでは無いはずです。
昨今の官民を取り巻く情勢から考えれば一社独占ではないとしても功労者の企業が蚊帳の外である訳がありません。
これは私の妄想ですがデジタル庁の外部コンサルであろうフューチャーこそが政府機関に関わるDX化の全体像を描いてるなんて可能性もあると考えています。
ですが、霞が関は魔窟ですから省庁同士の利権争いや官庁と民間の主導権争いもあると考えると、デジタル庁の今後は決してバラ色とはいかないかもしれません。
最近の政治スキャンダルは、まともな考えを持つ方なら分かると思いますが、醜い省庁内での足の引っ張り合いです。
つまり最大の敵は仲間の中にいるのですから、政治家も官僚も民間企業と同等或いはそれ以上の駆け引きの中で日々戦っていることを少しは理解してあげてほしい。
メディア報道でキャリア官僚や政治家を軽々しく非難し中傷していますが、あなたの働く職場は清廉潔白な組織なのですか?
相手が我々国民の血税で働いてるからといって国家の為に尽力してくれた優秀な人材を蹴落とし優越感を満たして、その結果どんな官僚が残るか考えたことはありますか?
極論ですが、少なくとも私は何もしない口だけの聖人よりも行動する野心家を応援したいと思ってます。
話が逸れましたが、私が既に購入余力が無いにも関わらずフューチャーを紹介するかという理由は、この後で分かります。
ベイカレントとフューチャー
ベイカレントとフューチャー
コンサルとはクライアントの経営課題を明らかにして問題解決をすることであり、つまり彼らが売っているモノは解決策です。
そこに自社開発システム投入など解決策手段のパッケージとして幅広い分野での恩恵を得ることがコンサルの強みです。
さらには教育や営業や管理などによる出向コンサルタントも存在し、人的資源を業種を超えて活用することも可能です。
優秀な出向コンサルタントが社内に居る方なら分かると思いますが、彼らは問題を絶対に先送りすることはありません。
何故なら、解決策を提示するのが彼らの仕事であり使命だからです。
昔はコンサル業は激務だったのですが人材確保が困難な時代となり、今ではすっかりコンサル業=ホワイト企業のイメージです…すみません嘘ですw
常人の脳では処理しきれないレベルの案件を複数抱えて日々仕事に没頭しているのだから、高額報酬を批判する人は一度彼らが働く姿を観た方が良いと思いますよ、まじで。
ベイカレントとフューチャーは過去裁判沙汰になったこともあって、互いに競合他社の中で最もライバル視してるのかもしれません。
この両社は、ここ数年で大きく差が開いたことがあります。
それは人材教育と営業能力の差です。
これがベイカレントとフューチャーの圧倒的な格差を招いた原因だと私は考えます。
ベイカレントは問題解決の為にヒト、モノ、コトの全ての手段を用いてクライアントをコントロールできる総合コンサルとして、どの側面からでも利益を得ることが出来ます。
一方のフューチャーはシステムコンサルの形態から完全には抜け出せてはいないので限られた枠内での利益のみ。
そして、この両社の圧倒的な人的資源の格差は恐らく一朝一夕で埋めることはできないでしょう。
ワンプール制を採用によりコンサルタントの部門分けをしないことで、業種を超えたコンサルに対応できる人材を育成し、問題解決の為に最適な人材をマッチングする。
人材ではなく人財こそがベイカレントの飛躍の要。
しかし、コロナ禍での両社の格差はフューチャーがデジタル庁創設への準備期間として持てる力を集中していたとするなら、その差は劇的に変化します。
フューチャーの人材獲得は旺盛でデジタル庁関連の大型案件が控えてる可能性は極めて高いと思います。
気になるのは、デジタル庁を快く思っていない他の省庁や出向している競合他社によって権力闘争の舞台となり、フューチャーの足を引っ張ることは無いようにしてほしいところです。
本音を言うなら能力に応じた適材適所が出来ると良いのですが、人間の感情や組織の利権が絡むと簡単にはいかないのは官民どこも同じなのでしょうね。
のうみ銘柄の運用報告
のうみ銘柄の運用報告
先週は億り人(仮)になっても終わることの無い投資の深みから抜け出せないことを確信した一週間でした。【2021.3.12時点】
大口機関の参入によってベイカレントは新たなステージに入るのかもしれませんね。【2021.3.19時点】
大量保有報告でラザード・アセット・マネージメント・エルエルシー【保有割合6.34%:報告義務発生日2021.3.15】がベイカレント株を大量取得。
キャピタル・リサーチに続いて、このタイミングでの新規参入は何を意味するのか?
彼らは何を知っていて、どこを目指しているのでしょうか?
個人投資家がそれを知る術は無く、その答えを知るのは彼らのみです。
SMFGは金利上昇の効果もあり、金融相場の始まりを彷彿させる流れですね。
【2021.3.24追記】
FRBが銀行の自己資本比率を規制する補完的レバレッジ比率(SLR)の基準を緩める特例措置を延長しないので米長期金利はさらに上がると考えていましたが、それは間違いかもしれない。
そもそも、SLRを延長しないことを事前に織り込んだから短期間で米長期金利が上昇したのではないでしょうか?
殆どの個人投資家が金利上昇の原因をミスリードされてるのかもしれないと疑念が生まれた以上は、権利付き最終日後の調整に入る前に決断をしなければならないですね。
SMFG、一旦おつかれさま。
それとベイカレントのチャートを観察していると不思議に思う動きがあります。
増配、上方修正、株式分割への期待は常にありますが、これはベイカレントが持つカードであり、どんなタイミングで切るかは誰にも分かりません。
完全に私の妄想ですが、まさか米DX支援大手のスラロムコンサルティングの日本市場への参入と、このチャートの動きは関係があるのかもね。

大穴銘柄として買ったのだけど、出会ったタイミングが良くなかった。
シグマクシス、おつかれさまでした。
フードテックの企業ネットワークからいつの日か必ず利益を生み出すと思うけど、国策本丸銘柄を見逃すことは私には出来なかった。
それとフューチャーにはロジザードという隠し玉もありますからね。

そして、これで晴れてのうみ銘柄全てに利益確保の為の安全装置【逆指値トリガー】を設置することが出来ました。
いろいろネガティブな情報を語ってはきましたが、フューチャーは国策銘柄であり官民一体のDX化の本丸であるデジタル庁と深い繋がりを感じざるを得ない。
今年の9月にデジタル庁開設に向けた案件にどの程度絡めるかは未知数な部分は多いですが、同じ未知なら実現性の高い方にシフトするのが定石。
近い未来と遠い未来、どちらも同じ未来だけど余りに遠すぎると、限りある人生と必ず起こるであろう相場の終焉によって儚い夢物語になってしまうリスクもありますからね。
投資に敵はいない、向き合う相手は市場通じて鏡に映った自分自身だけ。
最近では買い方も売り方も、共に市場を動かす原動力だということを理解していない投資家が多くなったように感じます。
購入時の判断から少しでもブレを感じるなら、引くことも投資戦略の一つです。
