どうも、のうみです。
皆さんはメタバースと聞いて何が思い浮かびますか?
フォートナイト?ファイナルファンタジーXIV?古い世代ならセカンドライフ?
メタバースの定義はかなり曖昧な部分があるけど仮想空間でのアバター活動による交流の始祖は1997年にサービスを開始したウルティマオンラインにまで遡る。
ですが私の中でのメタバースと言えば「ダレットワールド」が真っ先に頭に浮かぶ。
ダレットワールドとは2008年にカプコンの稲船敬二さんが生みだしたオンラインゲーム。
ニコニコ動画でお馴染みのドワンゴも関わっていたのをなんとなく記憶してる。
当時としては珍しくアバターによるユーザー同士のコミュニケーションをメインに特化したゲーム。
このダレットワールドを語る上で伝えなければならないことが二つある。
それはこのサービスが残念ながらたったの一年半で終了してしまったこと。
そして、ダレットワードの世界に私がいたこと。
今もダレットワールドがあればと考えてしまうことがたまにある。
時代がもしも噛み合っていればダレットワールドは今も生き残れた道がきっとあったはずだと思う。
ですがサービス終了がアナオンスされた時期にダレットワールド内で稲船さんとユーザーの会話を聞いていた人ならわかると思うけど、いろいろ大人の事情があったようですね。
ゲーム内では悲しいこともありましたが、楽しい思い出の方が多かったのでそこだけを語ります。
十五年前の君へ~優しさの連鎖~
十五年前の君へ~優しさの連鎖~
記事を書くにあたり記憶を探るためにいろいろ調べたらダレットワールドのサービス開始は十五年も前のことなのですね。
本当に時の経つのは早い…ってか早すぎる。
当時の出来事やイベントをスクショを大切に保管していなかったことをマジで後悔してます。
記憶が曖昧な部分もありますが、ゲームのスタート地点は銭湯の中からすっぽんぽんのアバターが「ポワワワーン!」っと飛び出てくるところからスタート。
私が初めてログインした時は親切なユーザーが待っていてダレットワールドの世界を案内してくれた。
その方が「手が空いた時があったら初めてここに来た人を同じように案内してくれたら嬉しい!」と言ったのを憶えている。
あまりに親切な方だったので「もしかして運営の方ですか?」と聞くと「単なる暇人w」と返ってきた。
コミュニケーションを主としたゲームなので特に何をしないといけない訳でもないのでユーザーが率先して初心者を案内するのは運営側も予期していなかったと思う。
ともかく心がほっこりしたのでログイン二日目は初心者案内に没頭。
連鎖を途切れさせない為にも案内した初心者さんには新たな初心者さんが来たら同じように案内してあげてねと伝えた。
ゲーム内で優しさの連鎖ってあまり体感したことがなくて感動しちゃいました。
当時の私はプライベートでいろいろあってメンタル的にやられてた時期なのできっと救われた部分もあったと思う。
本当に癒しのゲームだった。
『昆部』から『根昆部』へ!暴走猫が街を占拠!?
『昆部』から『根昆部』へ!暴走猫が街を占拠!?
一週間ぐらい毎夜ログインしてると顔見知りの人やおしゃべりし合う相手も大体決まってきて、いろんなコミュニティが生まれた。
そんな中でも一番大きなコミュニティはつわり教だったと思う…名前は合ってるかな?
うろ覚え部分が多いのですが、そこの教祖と副教祖がインパクトのある方だったのは何となく憶えてる。
コミュニティに属さないキャラの濃い方も何人も居たけど記憶の彼方に消えてしまった。
毒舌な人、無口な人、課金アイテムをおねだりしてくる人、いろんな愛すべきキャラがいた。
そうしたコミュニティができる流れを見ていたので私もダレットワールド内で仲間を募ってみたいと漠然と考えていた時に出会ったのが舜々と藻ちゃんだった。
あんなに仲良くしていたのに名前が合ってるか自信がまったくないw
ゲーム内で使用可能なアクションを織り交ぜて変な動きをすることで舜々と爆笑してたのを鮮明に憶えてる。
画面の向こうの舜々は笑っていたのかな?
今思えば私だけがバカ笑いしてただけかも?
それでも若かったからなのか本当に腹抱えながら涙して笑った。
そして、舜々と藻ちゃんとのうみで結成したのが昆部だった。
名前の由来は先程の二つのアクションを織り交ぜることによって可能となる不可思議なモーションが海の中で漂う昆布に似てるという特に捻りのない理由でその名を付けたw
活動目的は特になくてメンバー勧誘したりすることもなく三人でおしゃべりをしているだけだったけど、ある日アバターを猫に変化させることを知った。
これを利用して猫イベントをしてみようと思い立ち「昆部」改め「根昆部」による街中を大量の猫で爆走して参加する同志を募るイベントを決行。
一回目のイベントは10匹ぐらいで猫に変身したアバターが集まってる決めたルートを目的の場所に向かって集団で爆走。
移動中に参加者を呼び掛け人数ならぬ猫数を増やすだけ。
それをダレットブログに投稿して根昆部の活動記録として残してたけどデータはブログの消滅と共に気が付いたら全て消えてたw
二回目は20匹ぐらいだったかな?
私の中では盛大なイベントを決行したことをはっきりと憶えてる…周りからは小さなイベントだったと思うけど。
たぶん二人は憶えてないかもしれないけど舜々と藻ちゃん、あの時はいろいろサポートありがとう。
藻ちゃんとは暫くしてログインしなくなって会うことはなくなった。
舜々とはその後もモンハンで一緒に遊んでいたけど段々私の方がゲームをしなくなった。
確かモンハンの中ではblack舜というハンドルネームだったはず…記憶の片隅に辛うじて残ってる断片的なものなので、もしも間違ってたらゴメン。
そして気が付いたら15年も経ってました。
この声が届くことはないとは思うけど、もしも届いたらマジで泣くかも?
雑誌に掲載されたスイカ汁の化物。あれ私です。
雑誌に掲載されたスイカ汁の化物。あれ私です。
ゲーム内で回覧される雑誌でアバターファッション企画で運営から取材を受けたのも憶えてる。
取材を受けて数日後に私の名前とアバターが雑誌に載っててマジ歓喜!
頭に装着できるシースルータイプの割れたスイカ汁を複数重ね着して見た目が化物みたいな姿がそこには載ってたw
当時のスクショを誰か残してないですか?
十五年という長い年月が経ちましたがこうして投稿を書いているといろいろ記憶が蘇ってくる。
いろんなブランドやタレントや当時人気だった漫画とのコラボなどやってたこともちょっと思い出した。
しかし、そんな努力も虚しく冒頭で言った通りダレットワールドはたった一年半で終わってしまった。
これだけダレットワールドを語っておいて何だけど私が頻繁にログインしていた期間はたぶん三ヶ月程度。
さすがに毎日ログインするのはプライベートが忙しくなると難しい。
それでもサービス終了を知った時の衝撃はかなりのものでした。
終わった後はあの穏やかな時間と空間はもう戻らないと思うと悲しくなった。
ユーザーを長期的にゲーム内に維持できなかったことや課金要素を恐らく意図的に控え目にしていたことでダレットワールドは短命で終わったのかも?
だけど私は人生で一番おもしろかったメタバースは間違いなくダレットワールドだったと断言できる。
早すぎたメタバースだったけどその完成形とも言えるダレットワールド。
あの時の喪失感が今も心のどこかにあったから今回の投稿でそれを吐き出せてよかった。
もしも、この投稿を機会に当時のユーザーが声を掛けてくれたらダレットワールド同窓会を開催するのもありかもね。