どうも、のうみです。
年末年始に故郷に帰省した人もいるはず。
あなたの帰りを待っている両親や祖父母が故郷にいるならきっとこの映画は心に残る。
男はつらいよシリーズや学校シリーズで有名な山田洋次監督の2013年に公開された「東京家族」。
東京にいる家族に会いに瀬戸内の島から上京して訪れた老夫婦の平山周吉とその妻とみこは長男の幸一の家に世話になるのですが都会の生活に馴染めず、家族からプレゼントで高級ホテルへ招待される。
老いた両親の顔をあと何回観れるかは誰にもわからない…
老いた両親の顔をあと何回観れるかは誰にもわからない…
別れは突然やってくるものなので大切な人ならその人と向き合うべき…けれどもわかっていてもそうできないもの。
この映画でも東京を訪れた老夫婦は都会で生活する息子や娘や孫を心配しているのですが皆それぞれ自分や家族のことで精一杯。
だからということではないのですが気を使って二人を高級ホテルに宿泊させるのですが一泊だけして長男の家に戻ってきます。
そんなの時にもともと持病があったとみこは倒れてしまいます。
そしてそのまま帰らぬ人となってしまい一人になった周吉をどうするかで揉めるのですが家族の重荷になりたくない周吉は実家で一人で暮らすことを選ぶ。
今、この時代の中にある家族の現実と絆
今、この時代の中にある家族の現実と絆
この作品の終わりは後味の良いものではありませんが観てる人への戒めとも感じれます。
周吉もとみこも自分の家族のことを思い、息子や娘も両親のことを心配している描写がたくさん描かれているにも関わらず物語の結末は周吉が故郷で一人で生活をするから。
互いの生活を尊重した結果ではあるのですが家族について改めて考えさせる作品。
こうした作品を観て昔の家族は良かったということを考えるのではなく今の時代だからこそ築き上げれる家族の絆について考えるべきなのかとこの作品を観て思いました。