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A.I.【少年とぬいぐるみの二千年の旅路】

A.I.

どうも、のうみです。

三日間連続の映画感想なのは連休中に沢山映画を鑑賞したから。

その中から紹介する作品は2001年に公開された「A.I.」です。

この作品は2001年宇宙の旅で有名なキューブリック監督の手によって本来は制作される予定だったけど、監督の死去によりスピルバーグ監督によって作られた作品。

科学技術が高度に発展した近未来、そこは温暖化による海面上昇で生存区域が狭まり人口抑制により人類の数が制御された時代。

そんな世界で息子マーティンを不治の病により冷凍保存し眠り続ける姿を見守る夫ヘンリーと妻モニカに愛情を持った子供のロボットデイビットを迎え入れた。

デイビットは世界で初めて特定の相手に無償の愛を抱くプログラムが組み込まれており、起動したモニカを母として愛するようになった。

永い旅の始まりと終わり

モニカの愛を感じながら家族として受け入れられていた日々は突如終わりを迎える。

息子マーティンが病を克服し家族の下に戻ったことでモニカのデイビットへの関心は薄れていき、そんなある日デイビットのとった行動によりマーティンの命が危険に晒されてしまう。

製造企業に返却することを考えたモニカはデイビットのことを考えて森へと逃がした。

捨てられたと感じたデイビットは親友である熊のぬいぐるみテディと共に母モニカに愛されるために人間になるという夢を叶える旅が始まる。

旅の途中に女性に夢を与えるジゴロ・ジョーとの出会い。

自分の成り立ちを知り絶望するデイビットは夢を叶えてくれるブルーフェアリーを探す。

永い旅の終わりに妖精の人形を前にしてデイビットは人間になれるように意識がなくなる、その瞬間まで祈り続ける。

デイビットが見た『ビジョン』の正体

デイビットの見ていたビジョン【羽を広げた鳥】は製造過程での記憶であり実際は後光に照らされた像だった。

意味があると信じて行き着いた答えが、実は何の意味もないと理解したデイビットは絶望した。

しかし、本当にこのビジョンには何の意味もなかったのか?

デイビットを導いたビジョンがもたらした、その試練こそがブルーフェアリーとの邂逅を生みだし彼らと出会うことになる。

彼らは地球外生命ではなく、恐らく人間が絶滅した世界を管理する人の創造したA.I.の進化の果てに生まれた人の遺志を継いだ生命なのかもね。

記憶の中で人を生かす為にデイビットから彼らへと人の記憶が継承される。

テディが体の中に隠したモニカの髪の毛から生まれたクローンによって、デイビットは母の愛に満たされて生まれて初めての眠りにつき物語は終わりを迎える。

人から機械へと命と愛が継承される物語。モニカからデイビットへ、そしてデイビットから彼らへ。それじゃ~また。

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