どうも、のうみです。
読み進めることでダークソウルの物語がより深く読み取れるかも知れない。
前回の続きでプロローグの第二節と第三節の部分について妄想考察していきます。
だが、いつかはじめての火がおこり 火と共に差異がもたらされた
熱と冷たさと 生と死と そして、光と闇と
そして、闇より生まれた幾匹かが
火に惹かれ、王のソウルを見出した
最初の死者、ニト イザリスの魔女と、混沌の娘たち
太陽の光の王グウィンと、彼の騎士たち
そして、誰も知らぬ影の小人 それらは王の力を得、古竜に戦いを挑んだ
引用元:www.darksouls.jp
重要なキーワードが幾つかあるので解説。
はじめての火【原初のソウル】
認識する力、世界と生命を繋ぎ止める力。
それにより互いが異なることを認識し、そこから差異が生まれる。
認識をすること、それ自体が差異を生む根幹的な力。
差異
まだ分かたれずひとつであった古い時代が、はじめての火によって相反する存在が認識されたことで生まれた概念。
火が現れる以前は全てのものが一体の存在だった。
これはダークソウルの世界においてとても重要。
王のソウル
はじめての火から発生した差異によって闇から生まれた生命がソウルを得て生み出した、差異の性質を色濃く宿した認識する力。
ソウルとは宿る者の意思の根源的な力あるいは意志。
魔術・呪術・奇跡は個々の認識によって、その性質を変化させていることからかなり利己的な偏った力のようにも視える。
けれども明らかにソウル自体に偏った性質があり、それこそが認識する力の根源なのかも?
闇より生まれた幾匹
今回のテーマで最も重要なキーワード。
この言葉が示しているのは、全ての神々も人も闇の中から生まれてることを示している。
はじめての火の発生により差異が生じて、その光と相反する闇から全ての生命が生まれた。
幾人ではなく幾匹とどうして表記しているのでしょうか?
それは王のソウルを見出したのはニト・イザリス・グウィン・影の小人ではなく闇から生まれた原始生命だったのでは?
だから王のソウルと王の力を別の表記にしている。
永い時が流れてソウルを得た生命が進化を重ねていく。
その果てにニト、イザリスの魔女と混沌の娘たち、グウィンと彼の騎士たち、影の小人が王の力を獲得し古竜に戦いを挑んだ。
その進化の途中に神々の父ロイドの存在もあったかもしれませんね。
深淵に蠢く生命【暗い魂】たち
深淵に蠢く生命【暗い魂】たち
全ての生命の本質は闇、仮初に光の性質を得たとしても、それは変わらない。
火が消える運命を理解していた者が、この闇の性質を受け継ぐ人間を火継ぎの薪に組み込んだのも必要不可欠だったから。
取り返しのつかない歪みを篝火の中に取り込んだのはその為。
では闇とは何なのでしょうか?
それはアルトリウスが蝕まれた深淵。
ダークソウルで頻繁にでてくる深淵とは何か?
この深淵こそが神々や人つまり生命の中に宿るソウルが澱み腐り、その重みで深い底のさらにその底に沈殿した原初生命の根源的な源。
その場所こそが生命【暗い魂】が帰るべき故郷。
『深淵』と『夢』は繋がっている
『深淵』と『夢』は繋がっている
深淵とは霧で覆われた世界、失われたソウルの業を探求する者が求める場所。
あるいは上位者と呼ばれるの血を利用し、その業を引き出す者が渇望する先にある世界。
そこには魔術・呪術・奇跡・神秘の業も内在していて時代や場所によっては蟲の住処や神々の墓標や上位者の寝床と呼ばれることもある。
神も人も最終的には澱みに堕ちて蟲となり蠢くそれらの遺志は引き上げられるその時を静かに待っている。
もしかしたら無数の世界は、そうした穢れた生命の遺志により深淵の世界で繋がっているのかも?
闇から生まれた生命の内に宿す業【ごう】が欲望や渇望が深く沈んだ禁忌の業【わざ】を求めてしまう運命を背負っている。
次回の投稿はダークソウル妄想録の最終章となるので、引き続き読んでもらえると嬉しいです。
