どうも、のうみです。
株価の変動には価格帯に応じた値幅制限があります。
あまりにも過度な株価変動の場合に発動され、加熱した投資家心理を抑えるための制度。
今回ののうみのまた~り株式講座はこの値幅制限について解説。
制限値幅あるいはサーキットブレーカーとも呼ばれますが、ニュースなどでたまに聞くストップ高やストップ安の方が広く一般的に認知されてる。
株価によってその値幅制限は以下のようになります。
株価1~99円→制限値幅±30円
株価100~199円→制限値幅±50円
株価200~499円→制限値幅±80円
株価500~699円→制限値幅±100円
株価700~999円→制限値幅±150円…
このように株価の水準によってその変動幅を抑制。
特例処置のよる値幅制限の拡大
特例処置のよる値幅制限の拡大
これこそが投資家をさらに歓喜させる措置でもありさらなる絶望に落とす措置でもある。
ある特殊事例によって値幅制限が変化。
それはストップ高あるいはストップ安が連続した場合。
ストップ高とは値幅制限の上限値幅に達した株価で逆にストップ安とは値幅制限の下限値幅に達した株価のこと。
このどちらかが3営業日連続で起こった場合に翌営業日からストップ高の場合は上限値幅が2倍にストップ安の場合は下限値幅が2倍になる。
但しストップ配分が行われずさらに売買高が無く、立会終了時にストップ高(安)で売買が成立するなど条件があります。
【2020.8.10追記】
東京証券取引所は2020.8.3より2営業日連続した場合に翌営業日から4倍に拡大になりました。
加熱した投資家心理を抑えるための制度でもあるのですが、こうでもしなければ株価が約定しないから。
出来高が無く一切売買が約定せず、いつまでも売買取引が確定しない。
ストップ高・ストップ安の場合でも出来高があり一部約定することもありますが、これでは買いも売りも出来ずに投資家は身動きが取れなくなる。
制限を解除してでも値を付けさせる仕組み。
値幅制限があるが故の市場の歓喜と狂気
値幅制限があるが故の市場の歓喜と狂気
ストップ高やストップ安になるということはそれだけのインパクトのある情報があるから。
もしもそのような株価の変動をもたらすような情報を知った投資家はどう動くと思いますか?
当然ですが好感材料なら買いで悪材料なら売りですよね。
この講座を最初から読んでる人ならわかると思いますが、約定もできず出来高も無いとしても蓄積される人の感情を。
その蓄積されたエネルギーの爆発力は凄まじいものがあります。
売買が確定しないということはマグマが蓄積されるようなものです止められたエネルギーは必ずどこかで開放されます。
出来高無しで約定できないのはストップ高なら歓喜の放置でも良いでしょうがストップ安ならどうでしょうか?
売ろうとしても取引ができないまさに逃れられない底なしの沼。
値幅制限には一定の効果はあるとは思うのですが、果たして本当に投資家を守っている制度なのかは意見は分かれます。
ちなみにニューヨーク証券取引所では値幅制限は存在せず制限が無いからこそ、起こるパニック相場での株価の乱高下は東京証券取引所の比ではありません。
東証では過去に20日連続ストップ高と18日連続ストップ安がありましたが、その中で起こったドラマはいつか投稿したみたいとは思っています。
今回の講座で全ての投資家は常に潜在的にリスクを背負っていることを理解してください。
株価に絶対は無いのですが、通常は変動要因にもよりますが株価はある水準でいずれは安定。
乱高下にパニックなるよりも仮に売買が出来たのなら一度、投資を休むこともありだと思います。
とても難しいですが心を落ち着かせて、改めて株価と向き合うことで新たな展開を生み出せるかもしれません。
パニック相場は客観的な視点ではその実態を理解することは出来ない。