おかねのはなし

ケネディクスTOB【もう、これで終わってもいい、だからありったけを】

ケネディクス

どうも、のうみです。

前回の投稿でどうしてあんなに恥ずかしい行為をしてしまったのか?

いいねやリツイートを催促したことによって投稿後から膨らんでいく羞恥心。

メンタルにボディブローを喰らったようにジワジワと効いてきました。

嘘じゃないよ。強がりじゃないよ。少しだけ恥ずかしい。それでも、コメントを頂けるなら歓迎してるよ。

そんなメンタルと関係なくケネディクスの株価は748円と749円を行ったり来たり。

日経平均もダウ平均も気にしない不思議な解放感を味わえるてる幸せ。

ただ、他の銘柄に目がいかないと言えば嘘になる。

利益も損失も出していない状況が長いと投資家としては苦痛。

個人投資家にはそれぞれ投資スタイルがある。

千差万別で恐らく独自の勝利の鉄則もあるはず。

現物買いなら、全てを捧げよ。

過去の痛い目にも合いましたが、それを超える利益を享受し今日まで個人投資家として生きてきた。

本音を言うと分散投資があまり好きじゃない。

リスクを分散するというのは聞こえは良いけど、あれもこれもと浅く広くなるのが嫌いなので初心者時代にやめました。

基本はメイン1銘柄、多くてもサブを含めて3銘柄、つーかこれが限界

以前の投稿で分散投資をオススメしていたとしたら、それは建前で本音は違います。

兼業投資家は最悪の事態に巻き込まれても働いていればどうにかなる。

信用取引で全力投資するのは絶対にオススメしないし、やりたくもない。

この投稿からケネディクスTOBに関する記事を観覧する方は「ケネディクスTOB初投稿」から順を追って観てもらえる助かります。

そう言えばケネディクスよりニュースリリースがありましたね。

書いてある内容を要約するとTOB応募の下限46.40%を取得した場合は2021年1月15日を基準日として議決権もつ株主によってスクイーズアウトを実施。

下限46.40%にはARA保有のケネディクス株19.34%分は含まれてはいません。

仮に臨時株主総会が行われた場合は最低でも65.74%を獲得してることになる。

スクイーズアウトとは売却に応じない株主に対して個別交渉することなく対価を金銭で払い排除すること。

それが完了するとケネディクスの株主は「SMFLみらいパートナーズインベストメント2号株式会社(親会社は三井住友F&L)」と「ARA」のみとなる。

正当な手続きをしているだけなのに株主を揺さぶっているように感じちゃう

マーケットリポート4Q2020には面白いことが多く書かれているので読んでみて損はない。

特に賃貸オフィスのリモートワークに関するレポートは現場を知っている人にしか分からない、生きた情報が載ってます。

コロナ前とコロナ禍そしてコロナ後のオフィスの「変わらないこと」と「変わること」を客観的に書かれています。

オフィス不要論は言い過ぎな面もあるが、これまで必要とされてきたオフィス面積の一部は不要となる可能性がある

その通りですね。

数字に出ている様に物流に関しては好調に推移してるけどオフィスは未だに先行きがはっきり見えない。

固定デスクを撤廃して社員の半数がテレワークで週一回在宅勤務をするだけでオフィス面積は1割減少してしまう。

これはかなり恐ろしい。

特に東京のオフィス需要で1割がなくなるとしたら、その影響は計り知れない。

ただ空室率が悪化することが賃料が下るに繋がるとは限らないけどね。

リモートワークで課題となっている社員同士のコミュニケーション不足を防ぐために共用スペースを新たに設ける企業が多く、テレワーク推進した分だけオフィス需要が減るという訳ではない。

業務を全てを在宅で共有するのは限界があるってこと。

アフターコロナではソーシャルディスタンスを確保した大規模オフィス需要が増えると考えてる。

コロナ終息後の早い段階で答えが出ると思う。

すでに経営に余裕がある企業はすでにその方向で動いてる。

この投稿は個人の見解であり実際に売買を行う場合は自分の判断で投資をしてね。

2020.12.31追記

ダイヤモンドオンラインにて三井住友ファイナンスグループ(FG)社長のインタビュー記事を観られた方はいるでしょうか?

週間ダイヤモンド(12/26&1/2合併号)に掲載された内容を再編集された記事ですが、このインタビューで気になる発言がありました。

三井住友FGと言えばケネディクスにTOBを仕掛けた三井住友ファイナンス&リースの親会社。

タイトルは三井住友FG社長が買収意欲「資本余力は十分、コロナ終息は待たず」です。

資本余力は十分とは、ケネディクス株主としては心強い発言。

TOB期間延長と価格修正への布石としての意味で。

本音はコロナ禍の今だからこそ買収に野心的に乗り出してる。

記事の前文で銀行取引のデジタル化について語っているのも興味深い。

のうみは結局どうする?

このケネディクスTOBは「もうこれで終わってもいい」という強い覚悟で行われた買収劇

成功のカタチはどうあれ必ずTOBを締結させるつもりかと。

だったら2021年1月8日のTOB応募締め切りのその日まで座して待つ!

過去のTOB事例を参考にすると株主心理を揺さぶりまくって締め切りギリギリにTOB期間延長と価格修正出すのが定石。

年越しは覚悟しておく必要がある。

TOBが成功したなら多少リスクがあっても締め切り日以降に市場で売却するつもり。

売り渡し請求による強制買取は身動きのとれない資金になる期間が長そうなので、それは回避したいよね。

749円以下なら強制買取で1円以上の利益が得れるのでTOB成功後も市場にはそれなりに買い手はいるはず。

頭を悩ましている問題を買い出してみたけど、どの謎も全てが終われば自ずと答えが出てくるはず。

ケネディクス

野村證券の歴史

株主の中には野村證券はTOBに絡んでこないと考えている人が多そうだよね。

今の段階では情報が少なすぎて妄想することしかできない。

某海外ファンドの名前を出すのは余りに無責任な行為

前回の投稿でエ〇オットの名前を出して、ごめんなさい(泣)

でも間違っても良いから自分の頭で考えたいし、投資の醍醐味をもっと堪能したい。

ケネディクスTOBが発表されてから三井住友、ARA、DBSの絡みの記事を読んでると全てが繋がって見えちゃう(笑)

調べるほど深みにハマっていく。

いつか全てを図解で解説してみたいけど、今回は野村グループのみに焦点を絞ってみます。

旧野村銀行(→旧大和銀行→現りそな銀行)の証券部が急成長し、事業を分離することで野村ホールディングスを設立。

2001年に野村ホールディングスと野村證券は分割。

連結グループ名称は2006年まで野村證券グループ(現野村グループ)。

証券によって成長し事業を拡大したことが企業名にも刻まれている。

旧大和銀行と繋がりもあり大和証券と縁が深い

バブル崩壊後の証券業界再編で住友銀行(現三井住友銀行)の提携企業として選ばれたのが当時四大証券のひとつが大和証券です。

1999年に住友銀行と大和証券は業務提携を発表。

しかし、大和証券は経営の主導権を住友に頑なに譲らなかった。

証券マンのプライドもあったのかな?

住友銀行は証券部門への進出に野心的であり行員の出向させたが業務提携では限界があり、これが後に訪れる更なる再編の伏線となった。

大和証券は「ハッスル」という掛け声で有名。

恐らく当時は今よりもスポーツマン気質のバリバリの縦社会。

そこにいきなり外部から出向して来たところで、それを大人しく受け入れる訳がない。

経営の舵取りが可能な証券会社を探していた三井住友ファイナンスグループ(旧住友銀行)は日興証券を買収。

これにより完全に支配下に置くことに成功し、2011年にMSBC日興証券が誕生。

この結果、用済みとなった忌み子の大和証券は切り捨て

証券業界再編の黒歴史はプライド高い証券業界において絶対に忘れることはない。

ケネディクス大株主には野村と大和が名を連ねていてケネディクスTOBの協力者の中に三井住友の名が存在してる。

奇しくも、独立系の野村と大和、銀行系の三井住友という構図は胸アツ展開!

これで何もなかったなら単なるピエロと笑ってやってください。

野村證券への再考察

遠くない未来の不動産アセットマネジメントの主流になる可能性を秘めてる不動産のデジタル証券化。

デジタル証券のプラットフォームを開発したのが株式会社BOOSTRY

この会社に野村グループの野村ホールディングス(野村HD)と野村総合研究所(NRI)が関わっています。

株式会社BOOSTRYはブロックチューン基盤「ibet」を開発。

出資比率は野村HDが66%、NRIが34%。

2020年12月3日に開示された最終契約締結書に出資に1社が加えられている。

最終的な出資比率は野村HDが56%、NRIが34%、SBIホールディングス10%となっています。

SBIと言えば国内ネット証券最大手SBI証券の親会社。

ケネディクスTOBに絡み三井住友と蜜月関係にあるのなら、ここで選ぶべきはSMBC日興証券では?

ネットに特化したSBI証券にデジタル証券の真価が発揮できるのかもね。

不動産とフィンテックを融合させた不動産テックが生み出す利益は恐らく今後、国内と海外を含めて急激に増える。

仮に全ての不動産がデジタル証券化されたのなら暗号資産に不動産担保を付けてるようなもの。

実際はデジタル証券は金商法で暗号資産は資金決済法によって定められてる。同じブロックチューン技術から生まれてるけど別物。

全ての情報がデジタル化され管理運用できたなら不動産流動性は劇的に変化する。

恐らく革新的な技術には良い側面と悪い側面も必ず生まれてくる。

あまりに規制を厳しくすると流動性を阻害しますし、途中から締め付けると過去のバブルの過ちの再現することになる。

不動産名義が瞬時に変わってしまう環境は問題も起こりそうだから、試験運用は機関投資家向けの物件のみとか条件付きになるかもね。

いずれ個人投資家に解放されて敷居が低くなるにつれて莫大な資金が流れ込む。

利用手段の簡素化も鍵になる。

スマホで不動産を買う時代が訪れたとしたら?

凄い時代がやってくる予感がします。

人口が減るから土地の価格が落ちると考える方は不動産を単なるの商品と思ってそう。

大きな富を内包できる器は極めて希少で限られてる。

コロナへの対策で世界の市場に資金が溢れてるので再び不動産バブルが起こる流れ。

善人も悪人も、いつの世も、人は繰り返す。

膿むにあまりに長く、学ぶにあまりに短い、時の螺旋状、だからこそ好く欲し、好く発するのだろう?

ケネの牙は株主に届きうる!

ケネディクス

これだけの好条件と好環境が整いつつあるのに、な!ん!で!このタイミングでTOBなんですか!?

ケネディクスの株主は考えを放棄するぐらいなら怒るべき。

穏やかな夜に身を任せてはいけない、株主は怒りを燃やせ、終わりゆく日に。

買収側の視点で考えると、むしろこのタイミングだからこそTOBを仕掛けている。

抗ったところで結果は同じだとしても株主の一人として、ケネディクの仕打ちを許していいのか?

後世に残る記録としてケネディクTOBに関する投稿はそれなりの意味はあるはず。

リーマンショックで燃え尽きた「不動産の灰の時代」からケネディクスはダヴィンチとクリードの屍を超えて生き残った猛者です。

だからケネディクスに対して尊敬と畏怖の念の持ってこのTOBを観察している。

毒も吐くけどケネディクスのことを決して嫌いではないけど、好きとも言ってない。

次回の「ケネディクスTOB【感謝するぜ、株主と出会えた、これまでの全てに!】」につづく。

地球が崩壊しない限り決してなくならない、有限の資産、不動の資産、それが不動産。それじゃ~また。

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